こんにちは🐌
あっという間にもう6月中旬、半年経ってしまいましたね。Time is Money - 時は金なり。1日1日を大切に過ごして行きたいですね。
さて、今日は6月14日。何の日か調べたところ、1900年に「ABO式血液型」を発見したオーストリアの生物学者カール・ラントシュタイナー博士の誕生日を記念する、World Blood Donor Day - 世界献血者デーでした。
血液型の由来
そういえば、血液型はなぜA型、B型、AB型、O型の4種類なんだろう、と気になったことはありませんか?
血液中には赤血球が含まれていますが、赤血球の表面には250種類以上の分子がついています。
付着している分子は「抗原(こうげん)」と呼ばれ、その抗原がいくつかの特徴を持っていることにラントシュタイナー博士は気がつきました。
最近は感染症の検査などでよく知られるようになった「抗原」という言葉ですが、せっかくなので血液型の説明に入る前に、「抗原」と「抗体」について説明していきます。
抗原とは
抗原とは、感染症における細菌やウイルスそのものを指しますが、それに限らず花粉やアレルギーの元となる小麦や卵など、生体に入った際に免疫反応を起こす物質の総称のことです。
抗体とは
一方、抗体とは、体内に侵入した異物(抗原)に結合し、その異物を体内から除去する物質のことです。この、異物に合わせて抗体を作る機能を免疫機能と呼びます。
血液の型
ラントシュタイナー博士は彼自身の血液を調べ、彼自身の血液中の赤血球が持つ特徴をA抗原、A抗原とは違う特徴を持つものをB抗原、そして何も特徴がない(AもBもない)抗原をC抗原とまず定義しました。その後、新たにAとBの両方の特徴を持つ抗原が新たに発見されたことで「AB抗原」、つまりA型、B型、C型、AB型と呼ばれるようになりました。
ここで、C型?聞き覚えがないな…と思われるかもしれませんが、A、B、ABはそれぞれ特徴があるのに対し、C型には特徴がないことから、「特徴が0(ゼロ)」、つまりO型に呼び方が変わったとされています。よく英語でも数字のゼロのことを「O」とローマ字読みをすることがあります。
どうしてこの特徴が分かったのかというと、赤血球と反応する血清には抗体があり、人の血清(けっせい)に他人の赤血球を混ぜることで、固まる場合と固まらない場合があり、そのパターンの違いから血液には上記の4つの型があることがわかりました。
ちなみに世界で最も多いのはO型で、世界の4割を占めるそうですね。日本人はというと、A型が最も多いようです。由来を辿っていくと、何事も面白い発見がありますね。
参考:
6月14日は何の日?記念日、出来事、誕生日などのまとめ雑学 | ダレトク雑学トリビア
滋賀県庁ホームページ、抗原検査と抗体検査