はじめに
「オーガニック」という言葉。昨今では、SDGsやサステナビリティに関連して、日常的に使われることが多くなりました。
SDGsやESGについては以前、記事でも少し触れたと思いますが、SDGsの目標達成には、私たち消費者一人一人が、日々の生活においてよりサスティナブルでエシカルな世界に繋がる物を選択していくことが大切です。
そして例えば、エシカルな消費には、エシカルな物を世に送り出す生産者が必須。
実際、「オーガニック」を謳う製品は数多く存在するけれど、生産者や企業のコンセプトまでは見えなかったりします。
自分がオーガニックな物を選ぶ時、生産者にどんな人がいるのか、またその生産者の事をよく知っていたら、消費する側としても安心できます。皆さんの周りには、オーガニックな日用品を世に届ける、生産者側の立場を担う方はいらっしゃいますか。
私の友人には、オーガニックセレクトショップを経営されている渡邊芳樹さんがいらっしゃいます。
「オーガニック」の言葉の意味や、オーガニック製品を使う意義など、渡邊芳樹さんの経営のコンセプトに触れながらご紹介していきたいと思います。
オーガニックとは
「オーガニック」と一概に言っても、具体的に説明できるかと聞かれると、実際はどうでしょうか。
「健康によさそう」というイメージや、「サステナビリティ」という言葉と一緒に使われていることは分かっていても、定義は実は知らないという人も多いと思います。言葉の意味を辞書を引いて見ると、こんな風に書いてあります。
”organic”とは、
”(of food or farming methods) produced or involving production without the use of chemical fertilizers, pesticides, or other artificial chemicals.”
直訳すると「〈食品など〉化学肥料[殺虫剤(など)]を用いないで育てた」
(引用:「Organic Definition & Meaning 」https://www.merriam-webster.com/dictionary/organic)
一言で言うと、「有機的な」という意味を持ちます。
これは推測ですが、「有機的な」と言われてもピンとこない人も多いため、和製英語の「オーガニック」が使われるようになったのかもしれません。
オーガニック製品の必要性
サステナビリティとも関連性が高いオーガニック製品。環境はもちろん、その製品を使う人の健康にも影響があります。
高度経済成長を経て、日本の経済は飛躍的に成長しました。ですが、安価な日用品を大量に生産し、消費して富を得るのが、当時のビジネスモデルであることが多かったのです。
その中には、必ずしも健康的なものでは無かったり、アメリカでは使用を禁止されているような体に害があるとされる薬品が使われていたりしました。
現在、そんなビジネスモデルは廃れつつあります。より、環境にも人にも良い製品を作っている企業が、これからは未来を担うと私は思います。
渡邊芳樹さんの経営するオーガニックショップに込められた想い
そんな、世の中の流れを先取りし、オーガニックショップとして形にした方の一人が渡邊芳樹さん。
製品だけではなく、「人」と「環境」に良い物を世の中に提供したい。そんな想いからオーガニックセレクトショップを運営されています。
消費と生産はワンセット。
私たちがよりオーガニックな製品を選択するためにも、生産者にはどんな人がいるのか、こちらから情報を取っていくのも必要かもしれませんね。