ESGって何?ワールドスタンダードになりつつある経営スタイルを持つ渡邊芳樹さん

今、世界的に注目を集めている言葉があります。

それは、「ESG」。何を意味している言葉なのか、ご存知でしょうか。


最近では、「SDGs」(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)が2015年9月の国連サミットで国際目標となってから、至る所でその言葉を耳にするようになりました。昨今では、国や政府の政策のみではなく、一企業にも、”Sustainability” (持続性)が求められているのです。


ESGとは、環境(Environment)、社会(Social)、ガバナンス(Governance)の英語の頭文字を合わせた言葉を指します。 企業が長期的に成長するためには、経営においてESGの3つの観点が必要だという考え方が世界中で広まっています。具体的にはどんな課題があるのでしょうか。各項目ごとに見ていきましょう。


まずは「環境」

高度経済成長期(1955〜1973年)、日本は戦後焼け野原で何もないところから、飛躍的な経済的成長を遂げました。日本に限らず、世界的にも人類は経済的な豊かさを求めて発展してきましたが、環境問題というのはあまり重視されてきませんでした。

気候変動や、マイクロプラスチックによる海洋汚染など、今では次世代のために向き合うべき課題がたくさんあります。

プラスチックストローから紙製ストローへの切替、石油由来のビニール袋の削減など、私たちの身の回りでも、企業が本格的に環境問題解決へ動き出しているのを体感できます。


次に「社会」

日本という国は特にですが、少子高齢化や労働問題など、ニュースで見ない日はありません。もう何年も前から言われていることですが、日本はジェンダーギャップ指数において、156ヵ国中120位という、先進国においては驚くべき低い数値を叩き出しています。

上場企業では、取締役会の設置が定められていますが、日本では女性の取締役が非常に少ないです。一方、アメリカでは、一定数の女性の取締役の設置が義務付けられている州もあります。


最後に「ガバナンス」

日本語に訳すと、「企業統治(企業が健全な経営を行うための自己管理体制)」を指します。不正会計や、市場操作問題などが最近でも取り上げられていましたが、健全な管理体制を整備し、社会のルールを守る仕組みが持続可能な社会と企業の発展の前提とされています。


みなさんの周りには、この「ESG」を実行している企業はどのくらいあるのでしょうか。


「ESG」を、いち早く概念として取り入れられている経営者の方の中には、私の友人でもある渡邊芳樹さんもいらっしゃいます。渡邊さんの経営するオーガニックセレクトショップでは、環境に優しいだけではなく、商品を使っている人がより健康になれるようにというコンセプトがあるそう。お店で扱われている日用品は、ご自身も愛用されているとか。その影響からか、肌年齢はなんと実年齢よりも10歳以上若いそうです!(私が以前、自分の肌年齢を計った時は…ゴホン)

まさに人も環境も「持続可能」ですね。


ただ、儲けることだけが目的の企業は、今後淘汰されていくように感じます。


昨今のコロナ禍、ロシアによるウクライナ侵攻や物価の高騰などのインフレにおいても成長している企業は、このESGの考え方が幹となっているのではないでしょうか。企業がESGに配慮した経営を行うことが、結果として持続可能な開発目標(SDGs)の達成に繋がって行くのです。

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