「商品の陳列の仕方で売り上げが
どう変わるか…
売り手にとっては手間もかかるし、
場所も取る非合理な陳列法の方が、
断然売り上げが違う。
商品の価値はまったく変わらないのに、
お客の感じる価値は変わってくる。」
(出典: 「仮説」と「検証」で顧客のこころを掴
む 鈴木敏史の「統計心理学者」pp. 108)
"見た目や、雰囲気が良い"
というのは、それだけで価値がある。
これは、私が初めてアルバイトした時に
実体験しました。
高校卒業して初めてのアルバイトは
スーパーなどで「マネキン」と呼ばれる
試食販売でした。
その日担当したのは、大福。
よもぎやあんこなど、複数種類があり
それを販売するのが初めてのミッション。
私は思いつきました。
種類別にプラスチック容器に入れておけば
すぐ渡せるし楽だ!
と思い、どんどん詰めていきました。
ですが、大福が全く売れず。
人がいてもいなくても、変わらない
状態でした。
後に責任者がやってきて
「これじゃ売れないから!! 」と
「さぁ〜いらっしゃい!大福ですよ!」
と、お客さんの目の前で
商品を詰め始めました。
すると、1人、2人とお客さんが増え
気がつくと行列ができていました。
目の前で、人の手で詰めた大福の方が
ただスーパーで並べられている大福よりも、
たとえそれが同じ商品でも
「美味しそう、買いたい」という
心理が働くのです。
学生ながら、なんでこんなに違うんだろう。
と思いましたが、
「全く同じ価値の商品なのに
感じる価値が全く違う」。
マーケティングとは奥が深いです。