6月16日は”ブルーム”🪻の日

 

こんばんは🌙

 

本日6月16日は、タイトルにもあるように『ブルームの日』です。(オーランド・ブルームではありません)

 

なんのことかさっぱり!というあなた(と私)へご説明します。

『ブルームの日』とは、1904年に出版されたアイルランドの小説家ジェームズ・ジョイスの作品「Ulysses(ユリシーズ)」に登場する人物、Leopold Bloom(レオポルド・ブルーム)から因んでつけられた記念日です。コアなファンは、この日に小説で出てくる聖地を巡るそうです。

 

正直、なぜこの内容について書こうと思ったのかというと、個人的にアイルランド贔屓ということと、ジェームズ・ジョイスが大学のOBにあたる人物なので(OBというには時代があまりにも違いすぎますが)、ちょっとしたご縁を感じたためです。知らない方も多いかと思いますので、皆さまにも情報のお裾分けを出来たらいいなと思っております。

 

ジェームズジョイスアイルランドの国民的作家で、ユリシーズの他にも『Dubliners(ダブリン市民)』などの有名な作品を世に輩出しています。小説のタイトルとなっているUlyssesとは、ギリシャ神話の英雄オデュッセウスラテン語読み「ウリクシス(Ulixes)」を指し、時代と共に今のスペルへ変わっていったようです。

 

実際、小説Ulyssesはホメロス叙事詩オデュッセイア』の作品がベースになっているようで、登場人物も類似する点が多いようです。ジョイスの小説には、英語が母語の人にとっても難解な部分があるようですが、『オデュッセイア』を先に読んでおくと、より話を深く理解することができるかもしれませんね。

 

Youtubeでは、日本語ではストーリーの要約をしている動画はほとんどありませんでしたが、英語ではTED Talkが上手にまとめていたので、下記リンクから字幕付きで観ることができます。こちらは、手っ取り早く概要を知りたい方へおすすめです。

(参考:Why should you read James Joyce's "Ulysses"? - Sam Slote - YouTube

 

これは余談ですが、彼が1〜2週間程滞在したとされ、小説の舞台にもなったMartello Tower(マーテロー塔)がダブリン市内にあり、今は博物館になっています。ジョイスが寝ていたベットなどの家具がそのまま残っていて、内部を見学できるようになっています。屋上は、その本来の役割である要塞らしく、大砲などが収容できたり、外部の様子を壁の隙間から覗けるようになっていました。

(参考:Joyce Tower Museum | Joyce's Tower Official Website

マーテロー塔とは、海岸に防衛を目的として建てられた円形の砦のことで、下の写真に写っている円形の建物がそうです。不思議な名前だなと思い、由来を調べました。

昔、イギリス人が地中海に位置するコルシカ島(フランス)のルテラ岬 (Mortella Point)で戦闘中、海岸にある敵の砦の防御力に感激し、そこから由来しているそうです。(そしてスペルミスをしたまま、名前が付けられたようです。)

イギリスの植民地だったアイルランドにも、イギリス兵が要塞を建てたみたいですね。

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ジョイスの小説は(個人的な印象ですが)、日本でいう村上春樹の小説を読むような感じではないかと想像しています。村上春樹さんの小説、当時高校生の私には難しすぎました。

内容は気になるけれど、小説はちょっとハードルが高いな!という方は、あの有名な『ドラえもん』を描いた藤子・F・不二雄さん作の漫画も出版されているようなので、こちらから試してみてはいかがでしょうか。

(参考:https://konomanga.jp/guide/66587-2