「ラーゲリより愛を込めて」 山本幡男さんと渡邊芳樹さんの共通点

 

おはようございます。Reikoです。

 

ラーゲリより愛を込めて」

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(出典: 映画『ラーゲリより愛を込めて』公式サイト)

 

ついに、観てきました。

 

嵐の二宮くんが出演していることもあり、気になってはいたものの、ずっと残業が続いていたことを言い訳に観るのを後回しにしていました。そんな時「日本人なら、絶対に観るべき。」と友人に言われ、ついにレイトショーで観にいってきました。

 

久しぶりの新宿バルト9新宿駅東南口をまっすぐ進み、新宿三丁目駅の周辺。一昨年のクリスマスに、呪術廻戦をミッドナイトショーで観に行ったきりです(笑)

 

その日、席を予約したのは私が一番だったようで、どの席でも選び放題でした。いつもなら後方の席を選ぶところ、今回はシアター中央のど真ん中の席を選んでみました。一般的にはやはり後方の席が人気らしく、当日行ってみると、実際後ろの方にちらほら他のお客さんが座っていて、私より前に座っている人は殆どいませんでした。ですが、これが思いの外良かった!視界に人の頭一つ見えず、まるで映画館を貸し切っているような気分でした(笑)

 

さて、話が逸れましたが、今回の映画のおさらいと、映画で得た気付きを少しだけ✨

※ネタバレを含みますので、まだ映画を観られていない方はご注意ください♪

 

あらすじ

本作品は、辺見じゅん氏による「収容所(ラーゲリ)から来た遺書」というノンフィクション小説を原作として描かれています。

第二次世界大戦終戦後、敗戦した日本軍捕虜や民間人がソ連によって連行され、長期に渡り強制労働や過酷な抑留生活を強いられたシベリア抑留がテーマとなっています。

南満州鉄道(満鉄)調査部に勤務していた、二宮くん演じる山本幡男もその日本人捕虜の1人でした。

妻のモミジと子供達と、「必ず日本で会おう」と約束を交わし、1人捕虜になってしまった山本。過酷なラーゲリでの生活でも、決して希望を捨てなかった彼の生き様に、心を動かされました。

 

「大切なのは人なんだ。」といつも仰っている友人の渡邊芳樹さんと通ずるものを感じました。どんな暴力や恐怖による支配でも、決して曲げられない信念がある。この映画を観て、そう思いました。

 

あなたとも無関係じゃないかもしれない…

私は当初この映画を「ただ、戦争の惨事を描いた作品」と表面的にしか捉えていませんでした。ですが、「満州」と聞いて思い出したことがあります。

 

私の祖母がよく、「小さい頃は曾祖父が満鉄のえらい人で、満州で豊かな暮らしをしていた。途中、船から船へ乗り継ぎ、怖い思いもしながら日本へ帰ってきた。」という話をしていたのを、今更ながら思い出したのです。正直なところ、毎度毎度繰り返し聞くストーリーに、あまり深く興味を持って聞いていませんでしたが、今回の映画をきっかけに、もっと祖母の話を聞いてみたい。聞かなければならないと、思い直しました。

 

当日捕虜にされたのは軍人だけではなく民間人も含まれていたそうで、合わせて約60万人。皆さんのご親戚やご祖父母の中に、同じく捕虜にされた人がいても不思議ではありません。

 

自分の血縁者にも関係のあることと思うと、より一層深く映画に関心を持って観てしまいます。

 

伝えたいこと

『与える人だけが、与えられる』

山本幡男を見て、人格者であり、友人である経営者の渡邊芳樹さんと共通しているところがありました。

 

「与える側の人間になりなさい。」とよく渡邊さんは仰いますが、一体どういうことなのか、与えるって何なのか。と一度考えたことがありました。この映画の中で、山本の生き方がまさにそうだと思いました。

 

マイナス20℃にもなるロシアの極寒の中、過酷な労働を強いられるラーゲリでの食事は黒パン1枚と豆のスープのみ。満足な食事も与えられず、反抗的な態度を取れば射殺されたり、拷問を受けたりと、次々に仲間が死んでいく中、山本は皆に対し人間として手を差し伸べ続けました。自分を裏切った人間に対してさえもです。

 

そして、自分が病に倒れた時、それまでしてきた山本の与える精神に応えるように、ラーゲリ中の日本人が立ち上がりました。山本を大学病院で医者に見せるまで労働をボイコットし、殺されるリスクを犯しながら、要求を通したのです。一体、私は人のために命を投げ出せるでしょうか。そこまでできるでしょうか。

 

「与える人だけが与えられる」

「応援する人だけが応援される」

 

渡邊さんの言葉。一見当たり前の様ですが、いざ実践できているか、と聞かれるとどうでしょうか。今取っている行動は、本当は「だれ」の為なのか、自分ではなく、本当に相手への愛情なのか、この映画を観てから振り返る時間が多くなりました。

 

見どころ

深い映画ですが、皆が心を救われる存在がありました。

最大の号泣ポイントは、皆のマドンナ「クロ」。野良犬だったクロですが、いずれ山本にも懐き、死ぬ直前まで一緒にいました。そして日本兵がついにダモイ(帰国)の日を迎えた時…なんと氷海の上を走って日本兵を追いかけてきたのです。「死んでしまうから引き返せ!」と叫ぶ日本兵でしたが、どこまでもついてくるクロに、とうとう船を停めてクロを引き上げ、一緒に日本に帰国したのです。

さすがにこれは実話じゃないだろう…と思っていたら、なんと実際の写真が残っていました。

(「ラーゲリより愛を込めて」氷海のクロは実在した、公開記念展示企画実施中 - ひとシネマ)

 

他にも北川景子さんの演技など、悲しいながらも魅力たっぷりです。

 

映画を観るなら水曜日がおススメ

バルト9は毎週水曜日はレディスデーではなく、サービスデーとなっていました。男女関係なく1,200円。かなりお得です✨

 

なお、ラーゲリは今週を境に徐々に上映する映画館も少なくなっていくのでお早めに映画館に行かれるのをおすすめします♪

 

また読書で、原作から読むのも良し。どちらも深みがありそうですね!